- 自動付与に必要な設定
- 「仮付与」と「本付与」について
- 有休付与設定の「基準区分」について
- 勤続1年会社指定日前の自動付与について
- 付与のタイミングについて
- 有休の「年度」について
- 勤怠管理>休暇管理の表示について
- 注意点
有休の自動付与をするためには、以下が必要となります。
- 勤怠運用設定>休暇設定>有休付与設定
- 勤怠運用設定>ユーザー別設定の「入社年月日」、「有休付与区分」
※有休付与区分が未設定の場合は、コード「0」の区分が適用されます - 勤務表申請の決裁
OZO3には「仮付与」と「本付与」という概念があります。
「仮付与」は付与日の6か月前~1か月前のいずれかの勤務表申請が決裁されたタイミングで、新規付与分のみが仮で付与されます。
これは、翌年度の有休を事前申請できるようにするためのものです。
「本付与」は、付与日の前日を含む勤務表申請が決裁されたタイミングで、前年度からの有休繰越、新規付与分の確定の付与、積立休暇が設定されている場合には積立休暇の付与がされます。
基準区分は「入社日基準」と「会社指定日」から選択が可能です。
入社日基準は、勤怠運用設定>ユーザー別設定で設定された「入社日」から指定された月数後が付与日となります。
例えば、初回付与が入社日から「6ヵ月後」の設定で入社日が「2020/1/5」の場合の付与日は毎年「7/5」、入社日が「2020/3/25」の場合の付与日は毎年「9/25」となります。
※「0ヶ月」に設定した場合、入社日=付与日となります。
その場合、1年目の付与は自動実行されませんので、手動で付与して頂く必要がございます。
会社指定日は入社日に関わらず、指定された日が付与日となります。
※付与日数確定のため、入社年月日の設定は必要です。
基準区分に「会社指定日」を選択した場合、「勤続1年会社指定日前の自動付与」の設定が表示されます。
本設定は、入社日から初回付与までに指定の月数(1~6ヵ月)以上の乖離がある場合に利用可能な機能です。
例えば、会社指定日は「4/1」で、入社日が「5/1」の場合は、入社から初回付与までの間に11か月分の乖離があるため、「勤続1年会社指定日前の自動付与」の利用が可能です。
もし、会社指定日は「4/1」で、入社日が「3/1」の場合は、初回付与は入社翌月の「4/1」となるため、「勤続1年会社指定日前の自動付与」の設定は無視され、有休付与設定下部の「勤続年数:1年」の項目に入力されている日数が付与されます。
出勤率についてはこちらをご参照ください。
消化順についてはこちらをご参照ください。
時間単位有休についてはこちらをご参照ください。
上記に記載の通り、付与は勤務表申請が決裁されたタイミングに実行されます。
勤務表の締が月末、付与日が「10月1日」の場合、仮付与は4月~8月の勤務表~前月の勤務表申請が決裁されたタイミング、本付与は9月の勤務表申請が決裁されたタイミングに実行されます。
勤務表の締めが月末、付与日が「10月15日」の場合、仮付与は5月~9月の勤務表申請が決裁されたタイミング、本付与は10月の勤務表申請が決裁されたタイミングに実行されます。
有休の年度は、「付与日」が基準となります。
付与日が4/1の場合、2020年度は「2020/4/1~2021/3/31」の範囲となります。
※勤怠運用設定>基本設定>基本設定の「年度」で「期末月に合わせる」が選択されている場合は2021年度
※上記、「期間」=年度の範囲
付与1~3には、付与日が「2020/4/1~2021/3/31」の日付しか登録できません。
繰越1~3には、有効期限が「2020/4/1~2021/3/31」の日付しか登録できません。
また、有効期限は「2022/3/31」と登録されていても、「2021年度」に付与または繰越が登録されるまでは2021/4/1以降の日付の有休の申請、取得はできません。
※ManageOZO3 3.25.0のバージョンにて新休暇管理がリリースされました。
新休暇管理についてはこちらをご参照ください。
所属別休暇照会で「休暇種別」に有休を選択した場合、グループ毎に有休の使用数などの確認が可能です。
また、有給休暇管理簿の出力が可能です。
※管理簿は有給休暇の付与年度ではなく、勤怠の締月・締日を基準とした年度で出力されます。
例えば、締月が3月、締日が末日、有休付与日が1/1で2020年度の管理簿を出力した場合には、2021/1/1付与分が出力されます。
また、「取得義務状況」を選択して検索すると、取得必要数と使用数の確認が可能です。
「休暇種別」に「全て」を選択した場合、月ごとの使用数等の確認が可能です。
「月別遷移」で表示される月は、勤怠運用設定>基本設定>基本設定の締月が基準です。
「月期間の基準日」を切り替えることで、勤務表の開始日と有休付与の日が異なる場合に、どちらを基準に使用数等を表示するかを変更可能です。
勤務表の開始日が1日で、有休付与日が15日だった場合、「有給休暇の年度開始日」を選択した場合は4月は4/15~5/14の期間の使用数等を表示します。
「勤怠締日」を選択した場合は4月は4/1~4/30の期間の使用数等を表示します。
個人別休暇照会で「休暇種別」に有休を選択した場合、ユーザー毎の有休の使用数などの確認や、休暇履歴の確認が可能です。
また、有休申請の取り消しは本画面より実施します。
画面下部の「使用数」には、有休付与日を基準とした月毎の使用数が表示されます。
「休暇種別」に「全て」を選択した場合、月ごとの使用数等の確認が可能です。
勤務表の開始日が1日で、有休付与日が15日だった場合、「有給休暇の年度開始日」を選択した場合15日~翌月14日の期間の使用数等を表示します。
そのため、10月2日の使用分は10月に、10月16日の使用分は11月に表示されます。
「勤怠締日」を選択した場合は1日~月末の期間の使用数等を表示します。
そのため、10月2日と10月16日の使用分は10月に表示されます。
自動付与を「利用しない」場合は繰越処理も自動では実行されません。
同様に積立休暇の付与も自動では実行されませんので、ご注意ください。
自動付与を「利用しない」運用について②
自動付与を「利用しない」設定の場合も、「基準区分」は適用されます。
そのため、手動付与時の年度の概念は「有休付与設定」の設定が適用されます。