【勤怠/残業】月45時間超過60時間以内の残業時間数算出について – manageサポート

１か月60時間を超えて時間外労働をさせた場合には、その超えた時間の労働について、法定割増賃金率を現行の２割５分以上の率から５割以上の率に引き上げるという法令があります。
※詳細はこちら
また、労使協定により45時間超過60時間以内の時間数に対しても割り増し率を引き上げる場合があります。
45時間以内の残業時間に対しては125%、45時間超過60時間以内の残業時間に対しては130%、60時間超過の残業時間に対しては150%の割り増し率で残業計算する場合、それぞれの時間数を算出する必要がございますが、標準機能では60時間以内か、60時間超過かの算出となるため、45時間超過60時間以内の時間数を算出するためには計算項目を組む必要がございます。
本記事では45時間超過60時間以内の算出方法について記載いたします。
※60時間超過の算出についてはこちらをご参照ください。

対象項目の確認

勤怠運用設定＞勤務体系設定＞勤務体系登録にて、平日用勤務体系・所定休日用勤務体系で、集計対象となる項目を確認します。

▼平日用勤務体系▼

画像を拡大する

▼所定休日用勤務体系▼
画像を拡大する

本記事の例では、平日用勤務体系は「平日8時間超過」、所定休日用の勤務体系では「所定休日8時間以内」および「所定休日8時間超過」の項目を対象とします。

計算項目設定

勤怠運用設定＞基本設定＞計算項目設定で下記設定をします。

45時間以内（125%割増）の算出
画像を拡大する
----------
条件式[ 【勤怠時間】平日8時間超過＋【勤怠時間】所定休日8時間以内＋【勤怠時間】所定休日8時間超過 ≦ 45:00 , 【勤怠時間】平日8時間超過＋【勤怠時間】所定休日8時間以内＋【勤怠時間】所定休日8時間超過 , 45:00 ]
----------
「平日8時間超過+所定休日8時間以内+所定休日8時間超過」の結果が「45時間以内」の場合は「平日8時間超過+所定休日8時間以内+所定休日8時間超過」、「45時間以上」の場合は「45:00」と算出する計算式です。
45時間超過60時間以内（130%割増）の算出

画像を拡大する
----------
条件式[ 【勤怠時間】平日8時間超過＋【勤怠時間】所定休日8時間以内＋【勤怠時間】所定休日8時間超過 ≧ 45:00 かつ【勤怠時間】平日8時間超過＋【勤怠時間】所定休日8時間以内＋【勤怠時間】所定休日8時間超過 ≦ 60:00 , 【勤怠時間】平日8時間超過＋【勤怠時間】所定休日8時間以内＋【勤怠時間】所定休日8時間超過－ 45:00 , 条件式[ 【勤怠時間】平日8時間超過＋【勤怠時間】所定休日8時間以内＋【勤怠時間】所定休日8時間超過 ≦ 45:00 , 0:00 , 15:00 ] ]
----------
「平日8時間超過+所定休日8時間以内+所定休日8時間超過」の結果が「60時間以内」の場合は「平日8時間超過+所定休日8時間以内+所定休日8時間超過-45:00」、「60時間以上」の場合は「15:00」と算出する計算式です。
60時間超過（150%割増）の算出
60時間超過については標準機能で算出が可能です。（詳細はこちら）
45時間以内と同様に計算項目で算出したいという場合は、下記のように計算項目を設定します。
※超過残業の内訳は算出できません。

画像を拡大する
----------
条件式[ 【勤怠時間】平日8時間超過＋【勤怠時間】所定休日8時間以内＋【勤怠時間】所定休日8時間超過 ≧ 60:00 , 【勤怠時間】平日8時間超過＋【勤怠時間】所定休日8時間以内＋【勤怠時間】所定休日8時間超過－ 60:00 , 0:00 ]
----------
「平日8時間超過+所定休日8時間以内+所定休日8時間超過」の結果が「60時間以上」の場合は「平日8時間超過+所定休日8時間以内+所定休日8時間超過-60:00」、「60時間以内」の場合は「0:00」と算出する計算式です。